猫の後肢断脚 保護猫の後肢にコードが絡まっていて、解除したが色が悪いとの主訴で当院に来院されました。 左後肢の足先には冷感がみられ、肉球の色も暗色化しており、血流および酸素不足の状態が観察されました。抗生剤および抗炎症治療を行いましたが、コードが巻き付いていた部分から皮膚がはがれ落ちてきてしまったので、断脚手術を行いました。 今回の断脚手術は患者の年齢も若かったため(生後3か月程)大腿骨部分での切除を行い、手術時間の短縮を優先致しました。 左側の肉球の色が黒ずんでいるのがわかります。 足を洗浄後、大腿部(太もも)を1周皮膚切開して行きます 大腿骨周囲の筋肉・神経を切断します 大腿骨を切断し、断端を滑らかにして縫合していきます 筋肉・皮下組織・皮膚を縫合して終了です