犬の霰粒腫

左眼の上瞼が腫れているとの主訴で当院に来院されました。

左眼の上眼瞼に腫脹がみられ、眼瞼裏には白色隆起病変(霰粒腫)が観察されました。
当院でも抗炎症治療や抗生剤の治療を行いましたが、すぐに再発してしまう為、鎮静下で霰粒腫の圧出処置を実施しました。

瞼裏から小さく切開し、圧出すると固まった油分が出てきました

犬の霰粒腫

霰粒腫は眼瞼縁にあるマイボーム腺(油の分泌腺)が詰まる事で起こります。症状が酷くなると、マイボーム腺内で貯留物が破裂し、炎症を来たすことで大きく腫れあがります。

治療

 症状が軽い場合は、抗生剤・抗炎症治療および温罨法などで油の出を良くする治療をして行きます。
 しかし、治療への反応が悪い場合や繰り返す場合、油分の貯留が重度の場合は、写真の様に切開処置を行います。繰り返す場合もある為、処置後のケアも重要となってきます。

2022年12月10日