右上眼瞼に巨大腫瘤が出来ているとの主訴で、当院に紹介来院されました。
右上眼瞼の外側領域1/4以上を占める腫瘤が確認されました。
眼内に大きな異常はみられず、後日眼瞼腫瘤切除手術を行いました。
画面左上の瞼に腫瘤が確認されます。
術後3か月:術部に僅かな陥凹がみられたものの経過は安定している
犬の眼瞼腫瘤
本犬種の腫瘤は病理の結果「マイボーム腺腫」という良性の腫瘍でした。
犬の眼瞼腫瘤の73%は良性腫瘤(マイボーム腺腫、乳頭種など)とされ、比較的安全な腫瘍が多いですが、腫瘤の形などによっては角膜に障害を生じ、角膜潰瘍などの二次性障害が出る可能性も否定できません。
治療
根治治療には外科手術による腫瘤切除が第一選択となります。
また、腫瘤が大きくなりすぎると瞼の形を維持できなくなるため、形成外科も必要となってくるため手術の規模が大きく異なってきてしまいます。
大きくなる前に病院へ相談し、少しでも増大傾向がある場合には早期の切除をオススメします。